北京原人 Who are you?

北京原人 Who are you? [DVD]

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オススメだから、と言われて見てみた映画。
正直、オススメしてくれた人になんと感想を述べていいのか迷った。
この場合まず問題になるのは
A)相手が本気で感動してオススメしてくれたのか
B)それともカルトムービーとして面白いからオススメしてくれたのか
という点。
もしA)だとしたら、私にできることは沈黙を守り通すのみだ。


あまりにも荒唐無稽な話の上、それをシリアス路線にもっていこうとしているのか、それともコメディにしようとしているのか、全くわからないところがこの映画の凄いところだ。
緒形直人の俳優生命を賭けた真剣さと、ジョイ・ウォンのアジアンビューティーっぷりと、北京原人のウソ臭さ(おもに体毛のはえ方と質感)が交錯してわけがわからなくなったところに、丹波哲朗の有無を言わせない迫力の演技でダメ押し。
さらにシベリアのマンモス大暴走にいたっては、私のシナプス回路は崩壊寸前である。
というか、一部焼失である。
エンドロールが流れた時、思わず私は呟いた。
「…Who are you?」


そして今これを書いている最中、私の脳裏にはかつて四方田犬彦さんが書いたコラムのタイトル

丹波哲朗大霊界2」はもうすこしでインド映画だ

がチラついている。
(正式なタイトルは「丹波哲朗大霊界2・死んだらおどろいた!!」であり、こっちがおどろく)
見ねばなるまい。

黄犬本papers ’89~’90

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