「心」はあるのか 橋爪大三郎

見ることも触ることもできないものを、あると思うのはどうしてだろう。
普段心と呼んでいるもの、これもそういうもののひとつだけど、心、と例えば私が(誰かが)言った時、相手に(私に)その意味が伝わるのはとても不思議だ。
一体どういう仕組みでそういうことが起こるのか。
これはそういうことを書いた、とても面白い本。
小浜逸朗さん主催の講座「人間学アカデミー」での講義録をもとにしている。
(「人間学アカデミー」→http://www.ittsy.net/academy/


昨年読みだしたものの途中で挫折したウィトゲンシュタインの著作、その考え方についても触れてあり、これを読んだことである程度、自分が考えていきたいことの道筋、おおまかなアウトラインが見えてきたような気がする。