ブロークン・フラワーズ


昨夜はGW公開になったジャームッシュの新作『ブロークン・フラワーズ』を観に映画館へ。
期待を裏切らないすばらしい作品だった。
公式サイト→http://www.brokenflowers.jp

ジャームッシュはやっぱりロードムービーだ!
旅路の果てにどこにも行き着かないたよりなさ。
そのたよりなさをまるごとボーンと投げつけてよこすのが、ジャームッシュのすごいところだと私は思う。
今作は投げつけかたに磨きがかかっている。映画として楽しめるディティールもじゅうぶん。
『ミステリー・トレイン』のようなオムニバスものもおもしろかったし、死をテーマにした『デッドマン』もいい映画だったが、やはりこの監督の真骨頂は、『ストレンジャー・ザン・パラダイス』や今作でみせたような、どこにも辿り着かないだらだらした旅の一から十までを描くやりかたにこそあるのじゃないだろうか。