コーヒー＆シガレッツ

コーヒーとタバコのある風景をテーマにした、短編集。
奇妙にすれ違う会話、出演者どうしの微妙な距離感、緊張感。
そしてくり返されるいくつかのキーワード。
観終わったあとに「なんだか気になる。もう一度観よう」と中毒症状が出てしまうあたり、まさにコーヒー＆シガレッツ。

どっしりかまえて創ったというのではなく、気になることをいくつかサラッと走り書きした（映像だから、「走り撮り」？）ドローイング的作品。
洗練された美しい映像で、ユーモアもあって、リラックスして観れた。

出演者は、一癖あるひとたちばかり。
ホワイトストライプスのメグ＆ジャックのかもしだす不思議な雰囲気。
ケイト・ブランシェットの見事な変身ぶり。
イギー・ポップとトム・ウェイツの掛け合いはユーモアたっぷり。
イギーには神経質で気難しい人というイメージをもっていたけれど、こんなふうにちょっと小心で、オカシなキャラクターが不思議とハマっている。