CLUSTER&ENO 「CLUSTER&ENO」

クラスター&イーノ

クラスター&イーノ

昨日から今日にかけて、私の頭の中はイーノさんのことでいっぱいだ。
ウェブで調べるのはもちろん、書店にてあれこれ立ち読みして情報収集。
そしてわかったことは、イーノさんは凄い人で、凄いゆえにものすごく有名だ。ということで、昨日(id:kathy_t:20060127)

やっぱりイーノさんはイギリス人だった。

などと無邪気に私の「発見」を報告したことに赤面してしまう。
しかしそれをあえて削除せず残しておくのは、ブライアン・イーノの音楽に出会ったコーフンが昨日書いたことの中に素直にあらわれてるな、と我ながら微笑ましい感じもするからだ。


さて「CLUSTER&ENO」。
このアルバムのジャケットはとても美しい(イーノさんは美術畑の出身らしいのだが、他のアルバムのジャケットもとても素敵で、まるで絵を見てるみたいな豊かな気持ちになれる)。
内容はイーノさんの提唱したアンビエント・ミュージックというやつだ。
正直このジャンルをこれまで全く無視してきた私だから、このアルバムの価値をわかっているわけではない。が、音は好き。
というのも、ひどく個人的な事情だけれども、最近部屋にいる時に音がないとつらくてTVをつけっぱなしにしてたりしたのだが、本当は邪魔にならない程度の音楽があるといいなーと思っていた。
邪魔にならなくて、思いだしたように聴いたり、あるいは聞き流したりできる音楽。
このアルバムはその要求にジャストフィット(そしてそういう聞き方で良いことが本当にうれしい)。
イーノさん以降の他のアンビエントでもあるいはジャストフィットだったかもしれないし、まだ踏み込んだばかりの領域だからそのへんは判断できかねるが、とにかく私の最初のアンビエント体験(積極的な)が、イーノさんの音楽であったことに今は満足している。


価値がわからない、と先に書いたが、ライナーを読むと

現在のアンビエント・テクノの雛形のひとつにもなった

とあり、'77年に発表されていることからもそうしたジャンルの先駆けだったことがわかる。
私は今ブライアン・イーノというブランドの力によってこの音楽と接しているところが大きいのだが、もう少しいろいろ聴けば、このアルバムの価値をちゃんと理解できるようになるだろう。